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「ガンスリンガー・ガール」15巻感想 ※ネタばれ有 

「ガンスリンガー・ガール」15巻読了~。

20121217_05.jpg

ついに完結!
私は全くの最初から知っていた作品ではなく、
同人時代の中途で知り、当時プレミアがついていたのはさすがに手がでなかったけど
買える値段のものはちょいちょい買ってたりしてました。

商業で開始してからはどうなるものかとハラハラしましたが、
作品の良い部分が損なわれることがなかったことに一安心。
それからも少女と銃、イタリアが舞台といったイメージボードを膨らませたような
ワンカットエピソードであった同人時代の作風が肉付けされて
重厚な味のある作品として進化してく姿に魅力は増す一方でした。

いきなり語ってしまいましたが、
思い出を語らずにはいられない思い入れのある作品ということでひとつ。

さて、最終15巻は「Livretto!Ⅱ」がついた限定版と通常版が発売。
表紙が違うので通常版も欲しいとこですがどうしようかな^^

電撃大王買ってる私ですが、この作品だけはコミックでじっくり読みたくて
本誌では読んでなかったので、表紙の人物におや?と思いました。
その謎は最終話で解けました。

前置きが長くなりましたが、ここから本編感想を。

ジャコモとの決着をつけた公社に待っていたのは、
機に乗じて政治を動かそうとする勢力たち。

軍の手は速やかに公社に及んだが、
その前に立ちはだかったのはクラエス。

20121217_06.jpg

抵抗を続ける彼女に投げかけられたラバロの名前、
理由もわからず溢れる涙に戸惑い立ち止まるクラエス。

私はこのシーン、クラエスではないけれど訳も分からず涙が溢れそうになりました。

クラエスにとって心に刻まれた大切な人の名前、
どれだけ思い出そうとしても思い出せない義体の条件付けを悲しく思ったのか、
クラエスが銃を使わないことでラバロとの約束の
最後の一線を守れたことに安堵したのか。
考えれば色々理由がある気もするけど、
本当に全く意識せずに泣きそうになってしまい
でもそれを自然に受け入れられる気もしてなんとも不思議な気持ちでした。

まさに無意識での感動であり、
こんな気持ちを最後の最後に抱かせてくれたこの作品は
やっぱり自分の中で特別なものなんだなって思えました。

最終的に無血開城のような形で一旦の幕を下ろした公社。

あまりに多くの犠牲を生んだ長い長い一夜、
そこから生還した人たちにとっても決して忘れられない夜。

死に損ねたと口にしたジャンが、リコの顔を見て、
涙を拭ってあげながら生きろと呼ばれたんだと語ったこと。

20121217_07.jpg

ジョゼを始め、戦いの中で死を選んだ仲間たちもいたけれど、
ジャンが生き残ったことにはきっと意味があるのでしょう。

誰よりも冷徹に復讐を果たすことに徹してきたジャンが、
それを遂げた後で何を思いどのように生きるのか。
それは公社で大なり小なり復讐のために戦い続けてきた人たちの気持ちを
背負った人生となるのかもしれない。

できればその先にあるものが疲れ果てた人間ではなく、
生きたことに誇りを持てる人生であって欲しいものです。

また、印象的だったのは
他の担当官と義体の関係から一線を画したサンドロとペトルーシュカ。
ペトルーシュカは二期生ということもあり、
担当官に対する盲目的な従順性もなかったけれど、
最終的にはお互いの愛を確認し合うまでになりましたね。

20121217_08.jpg

条件付けを解くという手段があることにも驚きですが、
条件付けを解いても理性的であったのは二期生だからこそなのかも。

記憶を取り戻して何を感じたかはペトルーシュカにしかわかりませんが、
義体になってよかったと語る彼女の言葉には嘘はないと思えました。
ただ、義体となっても病気は直せなかったというのはなんとも切ない結末でしたが。

でも短命な義体達がそれぞれ逃れられない死を迎えていく悲しみがあったからこそ、
この物語が最後に描いた未来はいっそう輝かしいものに感じました。

ラシェルからビクトル、そしてロベルタへと繋がれた希望の糸。
トリエラの卵子から生まれたスペランツァ。

20121217_09.jpg

もしかしたらほんの少しのことで断ち切れてしまったかもしれない繋がりが、
今こうしてスポットライトに照らし出される場に形として存在する。

それが担当官、そして義体たちが生きてきた証にもなる。
亡くなった人たち、今なお生きている人たち。
彼らの思いも含め、スペランツァは確かに今ここに在る。

最初思いがけず綺麗すぎるフィナーレだと思えましたが、
多分スペランツァのスピーチに込められた気持ちは
ずっと重く、彼女の人生の悩みや葛藤が込められているんじゃないかと思えてきたら
なんともずっしりくる終わり方だと感じるようになりました。

さてさて、完結を迎えましたが、
あまりに重く、考えさせられれることも多く、
感想を言い表すのはとても難しい作品でした。

思い入れがある作品ではありますが、
単純に面白いとか、ここが好きだから言えるものではないです。
同人時代の作品で感じていたことと、
今感じていることはかなり違うものになっているのは確か。
それでもその魅力にずっと惹かれ続けました。
"琴線に触れる"場面や言葉が、私を引き付けてやまなかったのかもしれません。
それは記号的なものではなく、
連続するドラマから生まれたからこそのものが多かったのもよかった点。
もっと色々な思うことはあるけど、説明できない感情。
語彙力足りない自分が憎いw

何はともあれ、相田裕先生、完結おめでとうございます。
すべての人物に人生があり、それが丁寧に描かれている作品でした。
現実離れしているようでリアリティがあり、
遠い感覚なようでいてスッと心に入ってくる。
背反する感情が湧いてくるのが不思議な魅力に感じてました。

これからもそんな世界を描き続けて欲しいです。

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テーマ: 雑記

ジャンル: サブカル

カテゴリ:コミック

2012.12.18 Tue. 00:01 -edit- Trackback 0 / Comment 3

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この記事に対するコメント

ようやく書き込むことができました

発売日は仕事で、しかも残業しまくりで、おまけに遅筆…(^^;

同人誌時代は「大人が描けないから少女を主人公にした」とか言っていたのが嘘のようw
後半は大人の話ばかりでかなり読みごたえのある作品でした。

クラエスの行動はともかく、決着の付け方は久しぶりにいい意味でやられたと思いました(展開からクラエス無双でもやらかすのかと思っていたので)
ペトラもそうだけど、条件付けの影響は残っているが自身の心が残っていることを感じさせるエピソードで感動させていただきました。

当初はジャンが死んでジョゼが生き残ると思っていましたが、これも意表を突かれました。一見非常に思えるジャンが実は人間味があったり、「Livretto!Ⅱ」で描かれていましたが、書き進めるたびに思い入れが強まった影響でしょうか。
復讐を果たらどうするのか、過去を反芻し続けるのか、未来に思いをはせるのか是非後者であってほしいものです。

ペトルーシュカはサンドロの影響もあって、1期生と違った魅力がありました。ハッピーエンドとはいいかねる結末でしたが、それでも生きたんだろうなと思いたいものです(義体全般に言えることでありますが)

スペランツァの「二人の母」「確かに希望はありますよ」には想いが継がれていったことを感じさせぐっと来るものがありました。

月並みなことばですが、各登場人物が魅力的に描かれていました。フラテッロもそうですが、大人たちも魅力的かかれ、群像劇の色合いを帯びていたと思います。
あと、リアリティと(義体技術を含めた)現実離れの部分のバランスがよかったです。

昨今の流行のせいか、派手か萌えのある作品は数多いけど、こういう現実味があり克つ深みのある作品は数少ないだけに、終わってしまったのは残念だけど中だるみもせず読み応えがありました。

次回作に期待したいものです。

URL | 黒鉄 #Za0wai02

2012.12.24 17:40 * 編集 *

お疲れ様です^^;

リアリティと現実離れのバランスはおっしゃられる通り絶妙ですね。
あくまでフィクションかつあり得ない設定なのに、
その中で感じる、通じる気持ちは現実的だと感じます。

義体たちも従順であり、大人に従う子供という当初から、
条件付きがあるものの、個々の意志で歩き始める姿が印象的でしたね。
少女と銃は記号的な意味で萌えジャンルでしょうけど、
本作に限ってはその一言で表現はできないものだと思います。

私も次回作に期待したいとこですが、
氏の描く世界をこれしか知らないのでどうなるのか期待と不安が入り混じってますw

URL | むらちゃん #-

2012.12.24 21:58 * 編集 *

「条件付け」は解かれた?

初めまして。
ご感想を共感しながら読ませていただきました。

ただ、一点だけ気になったのですが、

>条件付けを解くという手段があることにも驚きですが、
条件付けを解いても理性的であったのは二期生だからこそなのかも。


いや、ペトラの「条件付け」は解かれていないのでは?

ペトラがあの実験で解除されたのは
あくまで「記憶の封印」であって、
その解除実験の開始直前に
「望むなら「条件付け」を解いてやろう」
とベリサリオが提案した《「条件付け」の解除》に関しては、
まるで蛇の提案のようだと感じて、
「私にとって愛は試すものではありません」という言葉で
その提案を退けた、というのがあの場面の肝心なところなのでは
ないかと思うのですが…

URL | snow #TY.N/4k.

2013.01.21 18:19 * 編集 *

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